乾癬の原因
乾癬が起こる原因ははっきりわかっていませんが、家族内に乾癬ががみられたりすることから、遺伝的な要素がある程度関係し、様々な外的因子(ストレス、感 染症、薬剤など)や内的因子(肝臓病、糖尿病など)が加わって発病や悪化をするのではと考えられています。また過剰な免疫反応を抑制する薬がこの病気に効 くことがわかったことで、感染は免疫反応の以上で起こる炎症性疾患であると考えられています。なお、日本においては男性で40代、女性では10代、50代 に発病することが多いことがわかっています。
乾癬の原因
乾癬の原因


乾癬の治療法
治療効果の高いきわめて狭い波長の紫外線311~312nm(ナノメートル)で構成された、今までになく効果の高い紫外 線照射装置を使用した治療法です。欧米では尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎などに一般的に用いられおり、いままで治療が難しかった尋常性乾癬や尋常性白斑な どの皮膚病にも有効です。治療にはごく狭い周波数(311~312nm)の紫外線だけを照射するため、ソラレンなどの紫外線吸収剤の内服・概要が必要な く、遮光などの生活上の制限の必要もありません。また、副作用も少なく治療も短時間で終了します。 これまでの治療に比べると乾癬・白斑などでの有効性が多く報告されています。
乾癬は、慢性の経過をたどる皮ふ病です。はっきりとした原因はわかりませんが、遺伝的な要因に、気候、ストレス、食生活、肥満、高脂血症などの要素が加わって発症すると考えられています。 発疹は、大小種々の丸いもしくは楕円形の形をした発赤としてみられます。発赤の上には、銀色で雲母様のカサカサが認められます。 
以前より紫外線療法が乾癬の治療法として有効であることが知られています。2008年から、紫外線療法の中で最も注目されている治療法が、ナローバンドUVB療法です。ナローバンドUVB療法は、UVBという紫外線の中で、最も効力を示す波長(ナローバンド)だけを患部に当てる方法です。この方法は従来行われていたPUVA療法より効果が高く、副作用の頻度も低いと言われています。
この光線療法に、高濃度のビタミンD3製剤というぬり薬を併用することによって、乾癬の発疹が著明に改善するいう報告があります。


治療例
乾癬治療例01
乾癬治療例02
乾癬治療例03

紫外線療法の副作用
ナローバンドUVBの副作用としては、皮膚の赤み、色素沈着(日焼け)、ほてり感、ヤケドなどがありますが、他の紫外線療法より起こしにくいと考えられて います。また1MED(最小紅斑量)以上を照射することで高度の紅斑を生じることがあります。光発癌のリスクに関してはまだ不明な点もありますが動物実 験、臨床データよりUVBと同等前後のリスクもしくはそれより少ないと考えられています。